教育コラム『教育系?のびのび系?』
先日、桃陽小学校の2年生が校外活動の一環で、園に来てくれました。
ちょうど生徒の保護者も同行いただきまして、園の様子を見て「のびのびした雰囲気」とのお言葉をいただきました。
最近の天王寺エリアの保育施設(幼稚園含む)の傾向として、保護者の感覚としては「教育(習い事含む)に力を入れているか」「教育に縛られずにのびのびした雰囲気か」の二極化を感じられている方が多いようです。
おそらく雰囲気としては、当園はのびのびした雰囲気だと思います。
子どもたちを大人の都合でなるべくコントロールせず、子どもたちの主体性や自主性に重きを置いて保育をしていますので、自然と大人が声を荒げる場面が出てきません。「遊び浸るから、学び浸る」という言葉がありますが、乳幼児期は遊びが学びであり、遊びが生活でもあります。子どもたちは、ゆったりした空間の中で、自分がやりたい遊びや活動をとことん没頭するまで遊び込んで過ごしています。
園選びにおいては「園の雰囲気」は非常に大きいウェイトを占めると、フレーベル社が行ったアンケートでも出ており、保護者としては重要なポイントだと思います。そのあたりはぜひ一度、園見学に来て感じていただけたらと思います。
逆に教育に関しては、全くやっていないかといわれると答えは「No」です。
こでまりの教育は、一般的な机に座ってえんぴつをカリカリして書いて覚えるというスタイルではなく、子どもたちの興味・関心から生まれた活動を通じて、必要な知識や能力を培っていく、というスタイルで教育をしています。多くの学校が取り入れている教育がカリキュラム型だとしたら、こでまりの教育はプロジェクト型(探究型)といえます。
大人も感覚的にわかるかと思いますが、全く興味を持っていないことを無理やり覚えさせられることは誰でもストレスを感じます。それは子どもたちも同じです。
むしろ、学びは興味や関心から覚えていったほうが、すんなりと身に付けられることが多いです。プロジェクト型の教育のメリットは、①子どもたちの興味関心から、必要な知識や能力を見つけることができる。②個々のペースで、学ぶことができる。という良さがあります。
これは今の小学校以上で定められている学習指導要領でも近年改定され、「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」と示されており、これからの教育のスタンダードになっていくといわれています。
苦手なことにも取り組んで忍耐力をつけることが大事だ!という考えもありますが、これからの時代、個人的には全てを一人で対応する必要はなく、苦手なところは得意な人にお願いして自分は自分の得意な分野で協力し合っていく、というのがこれから社会のあり方なのではないか、と考えています。そういった意味でもプロジェクト型の教育は、周りの人たちと協力して取り組む素地があるため、非常に有意義だと感じています。
こでまりの教育観については、"教育コラム『こでまりの教育観』"でもお伝えしていますが、目先の流行に流れることなく、子どもたちの20年後・30年後先の幸せを見据えて取り組んでいます。より詳細の取り組みをお聞きになりたい場合は、ぜひお気軽に園見学にお越しください。