当園の特長について※入園希望者向け
この時期になると来年4月の入園に向けて、見学のお問合せが多く寄せられます。
そんな中、今日園見学に来られた方に「こちらの園の強みや特長って何ですか?」と聞かれ、思わず、うーん何が特長かな?と考えてしまいました。
どの園も、その園ならではのカラーや特長はあるかと思います。
当園の場合は、周辺の園と違った取り組みの一つとしては、ICT化の促進が挙げられると思います。
当園は、昨年度から積極的にICT化を進め、現在では、ハード面ではほぼ職員一人1台程度のノートパソコンと、各クラス1台のiphoneを配備しています。また、ソフト面ではコドモン社が提供する保育支援システム『コドモン』を導入し、園で使用する帳票や日誌の作成・管理のほか、保護者との連絡帳のやりとりについても紙の連絡帳を廃止し、全面的に保護者のスマホのアプリを通じてコミュニケーションをとっております。
保育業界は、一般の業界と比べてもまだまだ手書きの文化が色濃く残っており、さらに年々、保育の記録を残すための書類や報告書類等の作成業務が増えております。一般の業界では当たり前のように利用しているICT環境も、保育業界では非常にアナログな部分が多く、大概の方は驚かれることが多いです。
保育士業務の本質は、ずばり保育そのものであり、書類作成等はあくまで付随業務です。
付随業務が増えれば増えるほど、保育士の業務負担は増えてしまい、本来重点的に注ぐべき保育に十分な時間が注げなかったり、過度な残業につながっていきます。
当園はICT化を進めることで、保育士の業務負担を軽減しつつ、必要な記録はきちんと残すということを実現してきました。
厚生労働省が調査したデータによると、保育士の平均的な残業時間は、一日4時間前後となっていますが、当園では職員の月の平均残業時間が約4時間前後となっています。
(出典:厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」 https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2018/index.html)
ICT化によって業務効率化を進めることで、保育士にもゆとりが生まれ、そのゆとりから子どもたち一人一人に向き合った保育を提供することができるようになります。
手前味噌にはなりますが、当園の職員は、毎日とてもイキイキと楽しそうに保育をしています。これが日々余裕のない保育業務となっていたら、おそらくもう少し殺伐とした雰囲気にもなるでしょう。
ICT化による効用というのは、なかなか保護者の方からは見えにくい部分にはなりますが、大事なお子様をお預かりする上では、とても重要なことだと考えています。
子どもも保護者も保育士も園も、すべての関係者がWin-Winでいられるように、現状に満足せず常に進化しつづけてまいりたいと思います。