教育コラム「日本の給食は世界の中でもトップクラス!」
昨年こども家庭庁から、子どもたちの健やかな成長と幸せを支えるために「はじめの100か月の育ちビジョン」が提唱され、そこでバイオ・サイコ・ソーシャルの視点が唱えられました。
この視点は、子どもの身体的(バイオ)、精神的(サイコ)、社会的(ソーシャル)な側面からウェルビーイングを捉え、それぞれが互いに影響し合い、総合的なウェルビーイング(幸福)の向上を目指すというものです。
その中のバイオのところには、いわゆる身体的な成長を支える食育=給食も含まれていますが、日本の給食は、世界の保育施設の中でもトップクラスに優れていることをご存知でしょうか?
日本の保育施設では、子どもたちの健康と成長を支えるために、栄養バランスの取れた給食が提供されています。
これは、子どもたちがさまざまな食材や料理に触れることで、食への興味や好奇心を育む大切な機会となっています。
一方、欧米の保育施設では、給食の内容がシンプルで、揚げ物や加工食品が多く、新鮮な野菜が少ない傾向があります。 また、食事の時間は「お腹を満たす時間」という雰囲気が強く、日本のように食事を通じて子どもたちの心と体を育むという考え方は一般的ではありません。
オーストラリアの保育施設も、給食の提供が必ずしも一般的ではなく、各家庭から持参するランチが主流となっている場合もあります。この場合、親の食事観が子どものランチの内容に大きく影響してきます。
<日本の給食>
<アメリカの給食>
写真は一部の例ですが、比較していただくとよくわかりますね。
日本の保育施設では、子どもたちの健康と成長を支えるために、栄養士が栄養バランスの取れた献立を考え、日々提供されています。これは子どもたちがさまざまな食材や料理に触れることで、食への興味や好奇心を育む大切な機会となっています。
余談ですが、海外から来日されて日本の保育施設に入園したお子さんは、最初給食を食べなかったり食べず嫌いをすることが多いといわれています。これは、単に日本の味に慣れていないだけでなく、種類の多さにとまどってしまうためだとか。
こうした日本の保育施設における食育と給食の取り組みは、他国と比較してもその充実度と質の高さが際立っているといえます。
給食をはじめ、食事は子どもたちの健やかな成長を支えるだけでなく、幼少期の食事体験が将来的な健康維持にも大きく影響しています。ぜひ家庭でも食事の時間を大切にし、子どもたちと一緒に食の楽しさや大切さを共有してもらえたらと思います。