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絵本を読んであげるギフト(恵み)について - 社福法人愛佳会 こでまりこども園天王寺

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絵本を読んであげるギフト(恵み)について

カテゴリ: ブログ 作成日:2019年09月04日(水)

当園では、絵本を毎月購読しており園で読んだ後、家でも読んでもらいたく持ち帰っていただいています。
それは、絵本が子どもたちにとっていくつものギフト(恵み)があると考えているからです。

 

今回はその点について少し触れたいと思います。

 

 

おそらく、みなさんもなんとなく絵本は子どもの教育に良さそう、というイメージはあると思いますが、具体的にどういいのかと聞かれたら、ちょっと考えてしまうかもしれません。

 

 本当にすばらしい絵本は、子どもに

【言葉(語彙力)】

【言葉からイメージを描く力(想像力)】

【イメージから内容を理解する力(思考力)】

【次に何が起こるかを考える力(好奇心)】

【話を集中して聞く力(集中力)】

などのギフトを与えてくれます。

 

ただし、これらを享受するために一番大事なのは、その絵本を『親(大人)が読んであげる』ということです。

いくら素晴らしい絵本でも、そのまま子どもに渡すだけではすばらしい効果を得ることはできません。

親が読んであげることで、子どもは絵と言葉をリンクさせることができ、心から物語を楽しむことができます。
なにより、親が読んであげることは、親子の愛情を育む時間にもなり、親と子の幸福と信頼を得ることにもつながります。

 

よく、うちの子は小学生だが本を読まない(読めない)と、悩まれる親御さんがいらっしゃいますが、これこそ文字は読めても本が読めるわけではない、という典型例だと思います。
子どもが字が読めるようになると、ついつい子どもだけで拾い読みさせることがありますが、それは文字を声に出している(もしくは目で追っている)だけで、本を読んでいるわけではないケースが多々あります。
子どもの成長に応じた絵本を読んであげることは、子どもの『本を読む』という習慣にも深くつながるのです。

 

なお当園では、保育を通じて子どもたちの五感を刺激することを大切にしています。

 

脳科学的にみても、五感を刺激することは脳の発達を促し、こころとからだの成長にもつながっていくことがわかっています。
就学前の幼児教室や早期教育について否定するものではありませんが、「早くやり始めたら、そのぶん多くの成果が得られる」というほど、人間は単純にはできていないようです。


むしろ幼児期は、将来勉強ができるように、もしくは運動ができるように、その土台をしっかり作り上げる時期だと考えています。

絵本は五感のうち、特に視覚と聴覚(絵本の材質によって触覚も)を刺激します。

限られた保育園の時間の中で、少しでも将来につながる土台作りができれば、と日々考えながら保育に取り組んでいます。

 

なお、余談になりますが、電子メディア(テレビ・スマホ・タブレット等)は、子どもの発達にはあまり良い影響は与えないようです。(科学的な根拠はまだ確立されていないようですが)
確かに感覚的にも、テレビやYoutube等でひたすら映像を眺める、というのは絵本とは違い考える必要もなく、冒頭のギフトを得ることは少なそうに感じます。


ただ、どうしても周りに迷惑をかけないよう静かにするためなど、やむなくスマホ等を与えることもあるかと思いますので、うまく使い分けられるといいですね。(自戒も込めて...)

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