感覚統合とは?初心者にもわかりやすく解説!

「感覚統合(かんかくとうごう)」という言葉、聞いたことはありますか?
発達が気になるお子さんへの支援の中でよく出てくる言葉ですが、「感覚を統合ってどういうこと?」「専門的でよくわからない」と感じる方も多いと思います。
でも、感覚統合の考え方を知ることで、子どもが日常生活で何に困っているのか、その理由が見えてくることがあります。
今回は、感覚統合とは何か?なぜ大切なのか?ということを、ママ・パパの目線でわかりやすく解説します。
「感覚」ってなに?
まず、わたしたちは毎日「感覚」を使って生活しています。感覚といえば、「視覚(見る)」「聴覚(聞く)」「触覚(さわる)」などが思い浮かびますよね。実はそれ以外にも、
- 前庭感覚(ぜんていかんかく):体のバランスや動きを感じる力(例:ブランコに乗ると気持ちいい・気持ち悪いと感じる)
- 固有感覚(こゆうかんかく):手足の位置や力加減を感じる力(例:ドアを開けるときの力の加減)
なども、大切な感覚のひとつです。
感覚統合って何をするの?
これらのいろいろな感覚を、脳の中でうまく整理し、組み合わせて、体を動かしたり行動したりする力を「感覚統合」といいます。
例えば…
- 体がふらふらせずにイスに座っていられる
- 鉛筆をちょうどいい力加減で持てる
- 大きな音がしても落ち着いて過ごせる
- 周りの刺激に気を取られず、お話を聞ける
こうした「ふつうにできていること」は、実は感覚統合がうまく働いているからこそできることなのです。
感覚統合がうまくいかないとどうなる?
感覚の働きが過敏だったり、鈍かったり、うまく整理されなかったりすると、こんな困りごとが起こります。
- 音に敏感で、チャイムや掃除機の音で耳をふさぐ
- 座っているのがつらくて、すぐに立ち上がってしまう
- 筆圧が強すぎて文字がつぶれてしまう、または弱すぎて読めない
- 触られるのが苦手で、手をつなぐのを嫌がる
- ブランコや滑り台が怖い、または刺激を求めすぎて動きが止まらない
これはその子の「性格」や「わがまま」ではなく、感覚の受け取り方に少し特性があるということなのです。
感覚統合の支援って何をするの?
感覚統合の考え方をもとにした療育では、子どもが楽しく遊びながら感覚を育てていくことが大切にされています。
例えば…
- トランポリンやブランコでバランス感覚を養う
- 粘土や砂遊びで触覚を整える
- 坂道や平均台で全身の使い方を学ぶ
- くぐる、押す、引っ張るなどの動きを通じて体の動かし方を覚える
これらは、遊びのように見えて、実は感覚統合の練習になっているのです。
大切なのは「楽しく安心して動けること」
感覚統合の考え方で大切なのは、「無理に慣れさせる」のではなく、その子の感じ方を尊重しながら、少しずつ感覚のバランスを整えていくことです。
「この音が苦手なんだね」
「この服のタグがチクチクしてイヤなんだね」
そんなふうに、子どもの感じ方をそのまま受け止めてあげることが、安心の第一歩です。
おわりに
感覚統合は、専門的な言葉に聞こえるかもしれませんが、わが子の「困った行動」の背景にある「感じ方の違い」を理解するヒントになります。
「なんでこんなに敏感なんだろう?」
「どうして落ち着かないんだろう?」
そんな日々の小さな「困りごと」も、感覚統合の視点から見ると「なるほど」と腑に落ちることがあります。
少しでも気になることがあれば、こでまりまーるにお気軽にご相談くださいね。
一緒に、お子さんが「生きやすくなる方法」を探していきましょう。