「療育ってどんなことをするの?」不安なママへ

子どもの発達について気になることがあると、「療育」という言葉を耳にすることがありますよね。でも「何をするの?」「うちの子も行ったほうがいいの?」と不安になる方も多いのではないでしょうか?ここでは、療育の目的や内容、イヤイヤ期との違い、家庭での関わり方、療育で受けられるサポートについて、親目線でわかりやすく解説します。

療育とは?

療育とは、発達がゆっくりな子や特性のある子が、自分らしく成長するためのサポートを受ける場です。「特別な子が行くところ」ではなく、困りごとを少しでも減らし、過ごしやすくするための支援です。

厳しい訓練をする場所ではなく、遊びや生活の中で楽しく成長を促すのが特徴です。早めにサポートを受けることで、子どもが無理なく自信をつけられることも多く、親にとっても安心できる場になります。

イヤイヤ期と発達の遅れ・特性の違い

イヤイヤ期は2~3歳頃の成長過程で、多くの子に見られます。「なんでもイヤ!」と自己主張をするのは自然なことですが、発達の特性による困りごとは、少し違う形で現れることがあります。

感覚過敏 → 音・光・肌触りに過敏に反応し、大泣きやパニックになる
言葉の遅れ → 伝えたいことを言葉にできず、かんしゃくを起こす
こだわりが強い → ルーティンが崩れるとパニックになりやすい

イヤイヤ期の範囲か、それ以上のサポートが必要かは、専門家に相談することで明確になります。違いが気になる場合は、早めに相談してみましょう。

親ができる関わり方

療育を始める前でも、親ができることはたくさんあります。

子どものペースを大切にする → 焦らず、その子の成長を見守る
環境を整える → 音が苦手なら静かな場所を作る、服のタグを切るなどの工夫
選択肢を与える → 「赤と青、どっちにする?」と決めさせることでイヤイヤを軽減
感情を受け止める → 「イヤだったね」「怖かったね」と気持ちを言葉にする

子どもの特性に合わせて、少しずつ工夫していくことが大切です。

療育で受けられるサポート

療育には、専門家のチームが関わり、子どもの成長をサポートします。代表的な支援者をご紹介します。

作業療法士(OT)
手先の動きや運動能力を支援する専門家。遊びを通じて、バランス感覚や日常動作(ボタンを留める、スプーンを使う)を練習します。

言語聴覚士(ST)
言葉の発達をサポートする専門家。カードや歌遊びを使い、言葉の理解や発音を促したり、ジェスチャーでのコミュニケーションを教えたりします。

親も専門家と相談しながら、家庭での接し方のヒントをもらえるのが大きなメリットです。

療育を受けるメリットと相談先

療育を受けることで、子どもができることが増え、自信がつくだけでなく、親も「どう対応すればいいのか」がわかるようになります。「もっと早く相談していればよかった」という声も多く、早めのサポートはとても重要です。

相談先として、児童発達支援センター、発達相談窓口、保健センターなどがあります。迷ったら、まずは相談してみましょう。

お子さんの発達について気になることがあれば、こでまりまーるにお気軽にご相談くださいね。